特定非営利活動法人きららの木 設立10周年記念 ~職員研修事業~
本日は、特定非営利活動法人きららの木の設立10年目に
当たります。記念の式と職員研修事業をいろ葉2階のホールで
行いました。
理事長挨拶では、10年前には何も
なかったこと。自分たちの土地や建物を取得するために10年!いや13年待って欲しいとお願いしていたこと。
たくさんの人に支えられ、応援していただけたおかげで、こうして10年目を三碓の地で迎えられたこと等、全てに感謝の気持ちを述べました。
現在、賛助会員のご協力をお願いしている「エレベーター設置」に向け、
今現在応援してくださっている人数(約500名)を発表し、目標まであと少し!きららの木が
’地域のもの’となり、誰もが利用できる事業所となれるよう、引き続きご協力をお願いしました。
そして設立当初の仲間、竹島さんと中村さんにマイクを繋ぎます。
「障害が重ければ、施設を選ぶことができない現実」
「寒くても、痛くても、伝えられない子どもの気持ち」
「学校に居られる間が華。卒業後の人生の方が長い」という先輩お母さんからの言葉。
仔鹿園で出会ったお母さんたちが集い、話し合いを繰り返しながら、お祭りやバザーに出店し想いを伝え、
仲間や応援してくださる人を増やし、今のきららの木の土台を作ってくださったことに触れ、改めて感謝の気持ちが溢れたと共に、これからも保護者の皆さんと共に歩むきららの木でありたいと切に感じました。
次は、福祉事業が始まってからの8年間を当初の責任者が振り返ります。
保護者から職員へマイクが繋がります。
開所までの事務手続きの多さ。請求業務は厳しかったこと。「職員の生活の保障!」
放課後等デイサービスは児童デイサービスだったこと。今でも変わらない、本気の現場!!
生活介護事業では、成人式のこと、奥田副理事長が就任されたからこそ実現できた、東京への1泊旅行。
生駒市で初めて自前の建物を取得し奥田副理事長が「華で厳る(はなでかざる)」を命名、
そして、上司永照師に揮毫いただきました。
放デイ重心児の開所当初の責任者は、奥田副理事長でした。皆さん知っておられましたか??
三碓へ移転してからは、鳥見社協との交流や、広い土地だからこそ実現できた、様々なプログラム活動!
※今までご縁を結び、繋いできた歴史を未来へ向かって紡いでいくのが、私たち職員の使命だと感じます。
理事長の大好きな、中島みゆきさんの「糸」の歌詞と共に、職員からのメッセージとしました。
そして、功労賞、理事長奨励賞の授与式が
行われました。受賞した職員にはなんと、旅行券の副賞がありました。
しかも、1年間未使用の場合は返却しなければならないとのこと!
これは、職員が協力体制のもと、休みを取ってリフレッシュできるようにしなければならないですね♪
職員からは、記念品の贈呈で目録をお渡しさせていただきました。
~10周年記念講演~
社会福祉法人こぶしの会 常務理事、コミュニティワークこッから 施設長、NPO法人きららの木 理事、
古木一夫様にご講演いただきました。
きららの木で古木さんにお話しをいただくまで、10年の月日がかかりました。今日夢が叶いました。
障害の重い人たちの「働く」と「暮らす」を支える~こぶしの会が大切にしてきたこと~
なぜ、古木さんが私たち「きららの木」を応援してくださるのか。
そのキーワードの一つは「親亡き後」ではないでしょうか。
30年以上前から「親亡き後」を考え、「障害の重い人が生まれてきて良かったと思える社会づくり」のため実践・事業・運動を愚直に誠実に続けて来られました。
様々な経験を通して「障害のある人から学ぶ」ということを強く感じた古木さんの言葉の数々。
全てをここに集約することは到底できませんが、私自身は改めて「福祉」を考えるきっかけを頂きました。
「なかま(こっからさんでは利用者さんを「なかま」と呼ばれます)を主人公とした実践」
「なかま」の「親孝行」のために職員ができることってなんでしょうか?
障害のある方が親より先に亡くなった時、「○○さんは親孝行だったね」と言われた現実。
何年経っても今だ変わらない事実に触れたと古木さんは話されました。
だからこそ。
「色んな人に支えられて、うちの子たちは皆と一緒。」いつの日か、親が安心して先に逝けるために。
私たちは「なかま」の「親孝行」をお手伝いするってなに?を考え続けたいと思います。
古木さんの人間味溢れるお話しはあっという間に終わってしまいました。
最後には、副理事長より謝辞を申し上げました。
まだまだお話しが聞きたかったこと、きららの木も立ち上げ当初から「親亡き後」を想っていること等に
触れ、本人そしてご家族が安心して暮らすことができるよう整えていきたいと締めくくりました。
お話しを聞いておられた利用者さんからもお礼の言葉があり、温かな10周年記念の式となりました。
これからの10年20年をどのように紡いでいくのか、問いながら初心忘れず歩んでいきます。