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優しさ ぬくもりのある地域づくり きららコミュニケーションズ
活動日誌

平成31年度 第3回 NPO法人きららの木 全体研修会を行いました!!

 

 「理解と支援を考える」

 ~私たちは障害者の支援専門職です~

講師:児童発達支援センター仔鹿園 園長 岡本 とも子 氏

 

  今回の講師を一言で紹介するとすれば、江川美奈子を「変えた」人。23年前、理事長の息子(耕太朗さん)が初めてお世話になった仔鹿園。一番しんどい時を支えてくれた恩人だと紹介されました。

「江川さんこれを読みなさい。元気になるから。」といただいた、広瀬裕子さんの本を職員にも見せてくれました。理事長の手にある本の大切なところには線が引いてあります。その時代を感じさせる温かみを感じました。

 

冒頭では、園長先生と宝山寺福祉事業団との出会い・我が子たちが生活する場を保護者が作るため、江川さんがみんなと力を合わせ法人を立ち上げたこと・社会貢献のために動き回りそして学び続けること・40年という園長先生のご経験を私たちのためにお話しくださいました。

 

園長先生自身の子育て経験では、

「なんでちゃんと産んであげられへんかったんやろ」という想いが母にはあること。自分の子どもが告知を受けた帰り道に出会った、2人の仔鹿園のお母さんのこと。「先生、元気ないやんか!」と話しを聞いてくれたおかげで「この子と一緒に生きて行こう」と思えたこと。

改めて、私たちはきららの木の利用者さんや家族さんに支えられて今があると感じました。

 

 「障害を持っている」ではなく「障害がある」と正しい言葉を使うこと、私たち支援者は「決して凄いことをしないといけない訳ではない」、「○○してあげる」という言葉の持つ意味、「木を見て、森を見ない支援」、「問題を引き起こす背景に対して適切な支援を提供すること、加えて根気強く積み重ねる事」等、支援者としての基本もお話しいただきました。

 

止楊学園にも触れ、福井達雨氏の「一人は力です」という言葉をくださいました。

支援者も利用者も「一人は力です」、本人の立場に立った支援のできるヘルパーになること。

親との信頼関係を作る、安心を伝えなければ親は不安で仕方がないこと。

そのために、「チームで仕事をする」ということを何度も何度も聞きました。

トップは見守り、支援については現場で話し合って考える、その繰り返しです。

 

職員のためのおまけの話しでは、心を鍛えるトレーニング、集中力・持続力を高める、良好な人間関係の作り方について話しがあり、「今日から眠る前に1つ、自分を褒める!!」職員への宿題も出ました。笑

 

職員からの質問にも丁寧に答えてくださいました。

「木をみて森をみない」という支援にならないこと。

保護者の背景(生育歴等)にもしっかりと目を向けること。

 

園長先生は、感想や研修報告よりも「質問」を受け付けるそうです。

「私のスーパーバイザーはみなさんです」と仰っていました。 

 

 最後は恒例となりました、ショート対談です。

 「仔鹿園の給食は食べられません」

「シーツブランコを1日30回お願いします」

 通園バスを毎日泣いて見送っていた江川お母さん。

園長は『「2日後には、仔鹿園の給食を食べます」と言ったのよ~』と仰られていましたが、理事長、そして私たちは、様々な人との出会いがなければ、今はないのかも知れません。

 

「私、良い人に出会ったんよね。先生。」という江川理事長の言葉に、

私たちこそ「良い出会い」をいただいたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

副理事長の謝辞でも、同じ想いを違う言葉で聞かせていただく機会ができたことに、心からの感謝の気持ちをお伝えしました。

職員へたくさんの応援メッセージをくださった園長先生、

きららの木の職員に出会ってくれてありがとうございました。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。